金嶺山龍源寺

龍源寺家紋・波引車
〒015-0411
秋田県由利本荘市矢島町城内字田屋の下26
電話:0184-55-2233
住職:土屋泰順 土屋泰順 Facebookページへ | 東堂:土屋眞雄

令和4年8月挨拶

ホームページをご覧の皆さま、お参り有り難う御座います。
未だ落ち着かぬ昨今ですが、少しずつお寺へお越し頂く方も
増えてきたように感じております。
「毘盧の楼閣門戸を閉ざさず」
 とは、大本山永平寺仏殿前に掲げられている額の一文です。
禅宗寺院の山門には扉はついておりません。
いつなんどき、誰でも迎え入れることができるようにです。
非常に示唆に富んだ言葉だと思います。
お寺にいつ誰が来るかなど誰にも分からない。
来ると分かっていれば準備もするけれども、
では来ないと思っているときは何もしないのか。
きっとそうではありませんね。
今日何があるか、誰が来るか、何が起こるか。
誰にも分からないから、何が来ても大丈夫なように
自身の扉を開けておく。開けるんだという気持ちを養っておく。
きたものをそのまま受け入れる中身を整えておく。
扉一つを通して、諸仏諸祖はそう伝えて下さっている気が致します。
これから何が起こるか、正直言って何も分からない情勢となっております。
何事も無いよう祈りつつも、何かが起こっても、起こったことを受け止めて
次へ進める私たちでありたい。
その祈りを形にして、お寺を整えて参りたいと思います。
そこに、多くの方にお越し頂き、その気持ちを共に出来ることを
喜びにして参りたいと思います。
住職 合掌